住宅ローン控除・減税額ナビ>複数の住宅ローンを組んだとき
Q:複数のローンを組んだときにも、この制度を
利用できますか?
A:
はい、利用できます。
住宅ローンの融資枠が、購入予定の住宅価格の80%〜90%で、自己資金が不足している場合や、財形貯蓄を行なっている場合は、複数の住宅ローンを組むことがあります。
住宅ローン控除は、たとえ複数のローンであっても、条件を満たしていれば、長期優良住宅(200年住宅)で、10年間に最大600万円、一般住宅で10年間に最大500万円の減税があります。
複数の住宅ローンを組む場合に注意したいのは、自己資金と住宅ローンの融資枠です。
住宅ローンの返済は、たいてい15年〜35年の長期間になりますので、その間に、どんなアクシデントがあるかわかりません。
そのため、自己資金を全て住宅ローンの頭金にすると、いざというときにお金が必要になった時に、困ってしまいます。
そこで、自己資金の一部を手元に置いて、残りの金額をローンの頭金にするのが一般的です。
例えば、4000万円の一戸建て住宅を購入する場合、500万円の自己資金の内、200万円をローンの頭金にして、残り300万円はいざというときの、備えにしておきます。そして、3800万円の住宅ローンを組むわけです。
しかし、3800万円は購入予定の住宅価格の95%になるため、ローンによっては3800万円の融資を、受けられないことがあります。そこで、複数の住宅ローンを組むケースがでてきます。
現在、主な住宅ローンには、次の4つがありますので、それぞれの融資枠を比較してみました。
1)民間の住宅ローンや提携ローン
・住宅価格の80%〜100%
それぞれの住宅ローンによって違いがあり、一般的に住宅価格の最大90%の、融資枠のローンが多くなっています。また、収入によっても融資枠が変わってきます。
2)フラット35(保障型)
・住宅価格の80%〜100%
取扱っている金融機関によって、融資枠に幅があります。条件によっては、100%可能なものもあります。
3)フラット35(買取型)
・住宅価格の90%
このタイプは、ほとんどの金融機関で、融資枠の上限が住宅価格の90%に決められています。
4)財形住宅融資
・財形貯蓄の残高の、10倍まで融資枠があります。
参考までに、上記の4つのローンで、住宅価格の100%まで融資可能な組み合わせとして、次の2つがあります。
◇フラット35(買取型)+民間の住宅ローン・提携ローン
◇フラット35(買取型)+財形住宅融資
また、頭金として住宅価格の10%〜20%用意できれば、上記のローンをいろいろ組み合わせることができます。
→住宅ローン種類|民間金融機関
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