従来の住宅ローン控除との違い

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減税額の違い

従来の住宅ローン控除では

減税額は最大160万円が上限で、住宅ローン控除期間は10年間あるいは、15年間になっていました。(10年か15年はどちらか選択可能)

平成21年からは?

住宅の種類により、減税額に違いがあり、控除期間はいずれも10年間です。

1)長期優良住宅(200年住宅)・・・減税額は10年間で最大600万円
2)一般住宅・・・減税額は10年間で最大500万円

この減税額が適用されるのは、長期優良住宅で平成21年〜平成23年に入居した場合で、一般の住宅では、平成21年〜平成22年に入居した場合です。それ以降は平成25年までに、減税額が段階的に引き下げられます。

控除の対象となる上限額は?

住宅ローンを組んでも、控除の対象となるローン残高については、上限が決められています。住宅ローンだからといって、無制限に控除されるわけではありません。またローン残高は、その年の年末(12月31日)の金額になります。

従来の住宅ローン控除では

ローン残高の上限は2000万円で、それを超える分については、控除の対象外でした。たとえ、年末のローン残高が3000万円あったとしても、そのうちの2000万円だけが控除の対象でした。

◇具体例

平成20年1月に入居して、10年間のローン残高が、ずっと2500万円以上だとすると、

 ・1年目〜6年目・・・2000万円×1.0%×6年=120万円
 ・7年目〜10年目・・・2000万円×0.5%×4年=40万円
となり、10年間の減税額の合計は160万円でした。

平成21年からは?

控除の対象になるローン残高の上限は、5000万円まで増額され、従来よりかなりの減税効果が、期待できるようになりました。

◇控除期間

控除期間は10年間で、平成21年〜25年に、住宅に入居した場合に控除の対象になります。

◇具体例

10年間のローン残高が、ずっと5000万円以上だと仮定すると、減税額の合計は次のようになります。

1)長期優良住宅(200年住宅)
 ・平成21〜23年に入居・・・5000万円×1.2%×10年=600万円
 ・平成24年に入居・・・4000万円×1.0%×10年=400万円
 ・平成25年に入居・・・3000万円×1.0%×10年=300万円

2)一般住宅
 ・平成21〜22年に入居・・・5000万円×1.0%×10年=500万円
 ・平成23年に入居・・・4000万円×1.0%×10年=400万円
 ・平成24年に入居・・・3000万円×1.0%×10年=300万円
 ・平成25年に入居・・・20000万円×1.0%×10年=200万円

ただし、住宅ローンを返済していけば、残高が少なくなってきますので、当然のことながら減税額も、それにあわせて減ってきます。

また、ローン残高が最初から少ない場合も、それに見合った減税額になります。





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